新間の職人

静岡市葵区の新間。
安倍川水系の藁科川の辺りに
DYER’S BASEという染色工房を構える
駿河和染職人の鷲巣。

彼を静岡耕人として
ものづくりやその周辺を追っていきます。
静岡市には布に関した地名が多く残っており
古くから型染や手描きの紋染が行われてきました。
江戸時代には旧安倍川の川筋に沿って
多くの紺屋が繁盛したといわれています。

彼は駿河和染を継承しながら
独自に、これもまた静岡の名産「お茶」を原料とした
お茶染に着手しています。

試行錯誤を繰り返した「お茶染」の製品はもちろん
その技法まで広めたい。
静岡固有の新しい文化を根付かせたい。

その想いとともに
今日も一枚ずつ念入りに、丁寧に染めています。