#めんぱの耕人



めんぱの耕人塩澤佳英<SHIOZAWA漆工所>
日本有数のお茶どころ、静岡。めんぱ職人の塩澤が工房を構える牧之原台地は、終わりはあるのかと思うくらい面々と茶畑が続いています。
茶畑と緩やかに動く防霜ファンが立ち並ぶ姿は、静岡にゆかりのある人にとってはアイデンティティとも言えます。
江戸時代に浅間神社や久能山東照宮の造営のため、全国各地の職人を静岡に集めました。その時からの漆技術。
塩澤さんは漆職人。師匠である漆職人の細田氏が、漆の弁当箱を木地を自身で作っていたこともあり、めんぱの木地作り(曲げ技術)を学びました。
本人も幼少期に漆の弁当箱でお弁当を食べた時の感動が忘れられなかった、ということでこの道に。
工房というには小さい作業場ですが、昔の職人さんほど「座った時に手の届く範囲で仕事をする」という話を聞いたことがあります。
日本の職人、ここにあり。日本のミニマル、ここにあり。
今日も湯気の立つ釜に向かい、ひのきを曲げるタイミングを
じっくりと見極めています。
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